Επισκέπτης Χρήστης
11 Οκτώβριος 2021
緊急事態宣言が解除されたので、秘湯を守る会のスタンプ集めのため、宿泊しました。秘湯を守る会の公式サイトで日程と凡そのエリアを指定して検索し、出てきた候補の中から選んだのがこの宿です。 肘折温泉は新庄市内からクルマで40分程度。最後、温泉街に降りる急斜面に掛かるループ状の橋がちょっと珍しい造りです。おそらくこの橋が無いと、冬季はクルマでのアクセスが困難なのでしょう。尚、南側の寒河江方面に抜ける道は、工事のために長期通行止めとなっていました。 狭い温泉街の道を進んでいくと、川に面した四階建ての建物がこの宿です。秘湯の会の宿によくある、鄙びた田舎の一軒宿的な雰囲気ではありません。古くからある温泉街の老舗宿といった感じです。外観はそこそこ年季が入った感じですが、中はきれいにリニューアルされています。 案内されたのは一階川側の畳貼りツインルーム。反対側の部屋は駐車場に面しているので、川側の方がいい部屋でしょう。カメムシが入ってくるので窓は開けずエアコンを使うように、と予め言われました。トイレの中に洗面台があって、行くにはスリッパを履いて一旦部屋から外に出る必要がある、面白い間取りでした。 きれいに清掃はされていましたが、前客の使ったらしい歯ブラシが床に落ちているなど、ちょっと目の届かないところがあるようです。この宿、殆どご家族だけで営まれているのか、表に出てくるのは男女御二人だけでした。他に裏方で作業をしている方がいるようでしたが、食事時など結構客が多いのによく二人で切り盛りしているなと感心した次第です。 浴室は四階にある展望風呂と、一階の貸切風呂の二ヶ所。貸切風呂は自家源泉だけを使用していて、二種類の源泉を混合した展望風呂とは泉質が異なっています。どちらも源泉掛け流しで、塩素消毒等はしていないようでした。泉質名は「ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉」(自家源泉)。茶褐色で少し金気臭のする温泉です。よく暖まる、秘湯の会の加盟宿らしい温泉でした。 食事の方は、夕食朝食共に二階の食事処で。囲炉裏が売りのようですが、全ての席にあるわけではありません。コロナ対策として、多少席の間隔を広く取っているようでしたが、席の間の遮蔽板はごく一部を除いてありませんでした。 料理の方は品数、味、ボリューム共に申し分なく、山形らしい料理を堪能することができます。ただ、お値段の方もそれに合わせて若干高くなっているようです。標準的な宿泊プランで泊まりましたが、今回の旅で泊った他の秘湯の会の宿(いずれも標準プランで宿泊)と比べると、一泊一人2千円程度割高な設定でした。 肘折温泉に再訪する時には、候補に挙げていい宿だと思いました。自家源泉を集中供給されるお湯とは別に持っているのは強みでしょう。ただ、前述のように人手不足の感は否めないので、きめ細かな応対を求める向きにはちょっと不向きかもしれません。
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